2019.06.22

挑戦し続けるFLEX

創業から50余年。新車・中古車を取り扱うカーディーラーでありながら、ランドクルーザーをはじめとする4WDカスタム・コンプリートカーにいち早く着手。総合カーショップとして、特にランクルのカスタマイズの現場をけん引してきた「FLEX(フレックス)」。その動向をうかがえば、自ずと今のカスタムトレンドを理解できる…。ここではフレックスの活動とカスタムカーを通して、2019年の4WDカスタマイズの現状を探ってみよう。

新車・中古車販売店が海外ラリーに


単なる新車・中古車を扱うカーディーラーとしてだけでなく、カスタム・コンプリートの販売ショップとして名を馳せる「FLEX」。店舗は日本全国に展開されているが、中でもランドクルーザーの取扱店は全20店舗弱。紛れもなく日本一…いや、世界一のランドクルーザー・ショップと言っていいだろう。

そんなFLEXが2011年から参戦しているのが、AXCR(アジアクロスカントリーラリー)。日本ではおよそ体験できない過酷な環境で得られた経験を、ユーザーにフィードバックする目的もあって、当時国内販売が開始されたばかりのFJクルーザーで参戦を開始。2013年からはラリーカーを150プラドに一新、2014年からは参戦を一時休止していた。

そんなFLEXが2018年に再びAXCRに帰ってきた。実に4年ぶりで、チームFLEXのドライバーとしてお馴染みの哀川翔さんがステアリングを握るのは実に6年ぶりだった。

そのマシンは、2014年に使用したプラドをリニューアルしたものだが(詳細は次ページでお届けしよう)、そのモディファイを行なったのは、長年にわたりFLEXのラリーマシン製作を手がけ続ける中央自動車大学校の学生たち。今年も2名の学生がチームメカニックとして帯同し、日々ダメージを蓄積するラリーカーをゴールまで走らせる重要な役目を担っていた。

さて、AXCR2018はタイ屈指のリゾート地、パタヤがスタート。そこから北東方面に進路を取り、カンボジアとの国境を目指す。前半のタイセクションは川渡りなどがあるものの、比較的乾いた路面。だが、後半のカンボジアに入ると、状況は一変。ウォーターベッドと呼ばれるヌタヌタの路面でスタックする車両が続出し、順位が目まぐるしく入れ替わっていた…。

そんな中でもFLEXは「完走」という目標に向かって堅実な走りに徹する。コースアウトと言うような大きなトラブルはなかったものの、ラリー中盤にブレーキトラブルが発生するが、チーム一丸でこれをクリア。見事、カンボジアの首都プノンペンまで、約2000㎞を総合16位で走破した。

来年のAXCRはタイ~ミャンマーを予定しており、FLEXもすでに来季に向けて胎動を始めている…。ラリー活動も含めたFLEXの動向は如何に?


■4WD・SUVパーツガイド 2020年版 掲載記事より抜粋