2019.06.20

実用に徹した作りはまさにドイツ車

【シリーズ・平成ドイツ車アーカイブ17】

Volkswagen Golf VI

フォルクスワーゲン・ゴルフVI 5K

日本におけるゴルフの認知度は高く、フォルクスワーゲンというよりは、ゴルフという車名が浸透している。初代ゴルフは74年にデビュー。その後、進化を繰り返しながら7代目となり、今でも販売されている。

ここで紹介するのは6代目モデルで、デビューは09年。エクステリアデザインにはイタリアンエッセンスを取り入れ、全体的に引き締まった精悍なフォルムを身に付けている。ボディはレーザー溶接と高張力鋼板の使用で軽量化と剛性の強化を実現、この効果は引き締められた足回りと走りにも貢献している。運転席にはニーエアバックが装着され合計9個のエアバッグ、さらに横滑り防止装置であるESPを備えるなど安全性はさらに向上。ドイツ車らしい質実剛健な作り込みがなされている。

インテリアはシンプルながら使い勝手を重視したもので、オートエアコンなど快適装備は充実した内容。室内空間もこのクラスとしては十分な広さを確保している。

搭載されるエンジンは直列4気筒が基本で、当初1.4ℓのターボを積むTSIコンフォートライン、ツインチャージャー仕様のTSIハイライン、走りを求めた2ℓターボのGTIを設定。後に、ハイパフォーマンスモデルであるRも追加されている。

10年4月には、ベーシックグレードであるTSIコンフォートラインの直4エンジンをSOHC化。排気量も1.2ℓとし高い燃費性能を実現している。カタログの10.15モード燃費では16.4㎞/ℓとなっている。

このモデルは、はじめてのドイツ車としても狙い目。初期モデルは1.4ℓだったが、1.2ℓ直4SOHCターボを積むTSIコンフォートラインは実用に徹したトルク特性で、必要にして十分なパワーを持つ。ゴルフⅥに用意されるグレードの中でも構造がシンプルであることも魅力のポイントだ。ドイツ車らしさはインテリアにも現れており、飾り気はないが使い勝手を重視したデザインとなっている。

先代型ということもあり、中古車の数は豊富にある。100万円からいろいろ選べるので、仕様やボディカラーまでこだわって探すことが可能。普段使いとして気軽に乗り回せ、かつドイツ車らしさも十分に楽しめる一台として注目のモデルだ。


■GERMAN CARS 2019年2月号 掲載記事より抜粋

PICK UPピックアップ

SPECIAL

RANKING