2019.06.18

軽量素材を使用して軽快な走りを実現

【シリーズ・平成ドイツ車アーカイブ13】

BMW 5 Series

BMW 5シリーズ第四世代 E60

ボディが大きい5シリーズにおいても、BMWの哲学である「走る楽しさ」は失われていない。とくにボディやサスペンション、さらにはエンジンに至るまでの徹底した軽量化が施されているのがBMWのすごいところだ。5シリーズとしては先代型となるE60では、フロントセクションをアルミ合金製としたハイブリッド構造のボディを開発。

ボディ剛性を確保しつつ、ボディの拡大や充実した装備による重量増を最低限に抑えている。重量物をクルマの中心にレイアウトすることで、クルマの動きが格段に軽快になった点も進化ポイントだ。サスペンションはストラット+インテグラルアームで、ここにもアルミニウム素材を用いることで軽量化を実現。ばね下重量の低減は走行性能にも影響する部分だけに、ここもBMWらしいこだわりが詰まっていると言えるだろう。

05年に投入された新開発の直6ユニットは、エンジンブロックなどにマグネシウム合金を使った画期的なエンジンで、可変バルブ機構であるバルブトロニックも装備する。パワーを高めつつも重量を抑えるという、エンジンに対するBMWの高い技術力が感じられる部分だ。ボディ、サスペンション、そしてエンジンに至るまでの軽量化は、BMWの走る楽しさを追求するために必須の条件であり、どんなサイズのクルマであってもそれを解決してしまうのがBMWなのである。

標準装備となるアクティブステアリングは速度や走行状況に応じて、ステアリングのアシスト量を電子制御するもの。このシステムのキモとなるのが、ステアリングコラムに組み込まれたプラネタリーギア。電気モーターによって駆動し、前輪の切れ角を制御。低速域ではクイックなステアフィールを示し、駐車する際にはさらにクイックになり、通常3回転以上となる最大切れ角が、2回転以下に制御され、さらに速度が上がると、徐々にステアリング操作に対する前輪の切れ角が小さくなる。これにより高速道路などではリラックスして運転することができ、走行安定性の向上にも繋がっている。

中古車の流通量は豊富にあるから選び放題。狙い目は後期型で、100万円の予算で探せるほど身近な存在だ。整備履歴を重視しながら、じっくりと検討しよう。


■GERMAN CARS 2019年2月号 掲載記事より抜粋

PICK UPピックアップ

SPECIAL

RANKING