2020.02.29

SUVが世界的なブームになっているのには理由がある

今、世界的なブームになっているSUV(Sports Utility Vehicle)だが、そもそも以前の日本の自動車業界にはそんな言葉自体が無かった。今SUVと呼ばれている種類のクルマたちのことを、その頃は「クロスカントリー4WD」と呼んでいた。4WDはFour Wheel Driveである。もっと短く「クロカン四駆」などとも呼ばれた。四駆とは4WDを日本語に訳した四輪駆動車の略である。

SUVという言葉はアメリカからやって来た。アメリカでも、実は現在のSUVは2つの潮流が合流したものである。ひとつは悪路をものともせずに走破できるジープからの流れで、こちらは4WDやオフロード車(off-road vehicle)と呼ばれていた。もうひとつは多くの乗員や荷物を積載するためのステーションワゴンからの流れで、当初はセダンのシャシーを使って荷室を拡大したものが多かったが、積載性を考えればより室内高の大きなオフロード車のボディをベースにしたほうが効率が良いことから、両者が合体したものが現れた。

本格的な悪路を走るならホイールベースが短いほうが走破性が高くなるが、積載性を考えるならホイールベースは長いほうが有利だ。乗員が多くなれば、2ドアボディより4ドアボディのほうが便利だ。さらに、オフロード車のボディはもともと最低地上高が高いので、極限的な悪路を考える必要がなければ四輪駆動である必要もなく、二輪駆動のバリエーションも用意された。するともはや4WDではないわけで、SUVという言葉が使われるようになり、現在に至っている。

そうした流れがユックリとだが日本にも浸透し、室内が広く快適性も高い、さらに機能的でもあるSUVが市民権を得るに至ったのである。今日本では、SUVの人気がアウトドアブームと結びつくことによってより広がっているという側面もある。国産自動車メーカー各社は近年になって競って新型SUVを投入してくるようになった。

一方世界では、日本とは異なり定期的に長期休暇を取るのが当たり前なライフスタイルの中で次第にSUVマーケットが拡大し、近年ではヨーロッパの老舗自動車メーカーが相次いで高級SUV市場に参入してきたことにより、SUVの選択肢自体が一気に拡大することになった。

すると、SUVを愛車にしようと考える人にとってはあまりに多い選択肢に迷いも多くなる。そんな人たちのために、日本国内で発売されているSUVを一冊にまとめた「SUV全車カタログ2020」が本日発売となった。国産35車、輸入58車、合計で93車のSUVをすべて掲載しているので、すべての選択肢をこの一冊で検討することができる。

人気のスズキ・ジムニー、トヨタ・ハイラックス、三菱デリカD:5、ジープ・ラングラーなどを筆頭に、新型スズキ・ハスラー、トヨタ・RAV4、トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーなど、話題のニューモデルが多数リリースされ、どれもが好調なセールスを続けている。本誌では、特に注目の新型車については多くのページを割いて詳細に解説しているほか、SUVを愛車として長期間楽しむためのノウハウを持ったプロショップやカスタマイズについても紹介している。そうしたことに興味のある人には特におすすめの一冊になっている。

「SUV全車カタログ2020」の目次はこちら
https://automobilesjapan.com/magazines/detail/66

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