2020.02.15

クルマは時代を映す鏡! 1990年代に輝いていたアメ車たちを振り返る

日本の1990年代(ナインティーズ)はバブル景気の崩壊とともに始まった。国内では株価の暴落とそれに続く地価の下落や不良債権問題、海外ではイラクのクウェートへの侵攻に端を発したペルシャ湾岸危機とそれに伴う原油高等々、国内外ともにネガティブなニュースは相次いだが、日本国内のごく一般的な気分としては、実は、今起きていることは一時的な調整であって間もなく再び(少なくとも日本では)景気拡大が始まるだろうというものだった。

だから、自動車業界がバブル崩壊とともに一気に沈んでしまったということではなく、バブル崩壊とともに本格化した4WDブームだったりアメ車ブームだったりもあった。むしろ、バブル崩壊によって維持するのが困難になったクルマたちが中古車市場に流れ込んでくるという事情もあった。それら、かつて高価だったクルマたちも、バブル崩壊とともに始まったデフレの影響もあって、手ごろな価格で流通するものも多かった。

そうした中での日本のアメ車業界は、輸入車の巨人「ヤナセ」が長年に渡って正規輸入を頑張ってきたこともあって、シボレー、キャデラック、ビュイックが強く、C4コルベットや第三世代のカマロ/ファイヤーバードなどはとくに潤沢な流通量があった。さらにアストロ、カプリス、C-1500を擁するシボレーは並行輸入車として圧倒的な強さを見せていた。

また、4WDブームの影響もあって、シボレー・ブレイザー(K5)やジープ・チェロキー(XJ)も勢いがあった。とくにチェロキーは日米貿易摩擦の解消に向けてアメ車として初めて右ハンドル車を用意し、ホンダの正規ディーラーで取り扱いを開始するなど、アメ車ファン、4WDファンでない人たちにも浸透していった。

そのようなわけで、日本の90年代はアメ車ブームのひとつの頂点でもあった。そんな90年代が間もなく終わろうとしていた1999年1月に創刊されたアメ車雑誌が「アメ車マガジン」だった。そのアメ車マガジン、本日発売の最新号ではズバリ1990年代をテーマとした特集「愛すべきナインティーズ」を展開している。

モデルイヤーが1990~99年に収まる車両を集めた46ページに渡る特集で、グランドワゴニアや第三世代のファイヤーバード・トランザムなど、どちらかというと80年代の香りが色濃く残っていたものから、C5コルベットやリンカーン・マークVIIIなど新たな世代を感じさせたモデルまで、バラエティに富んだ車種が並んだ。当時を知る人は懐かしさに浸れる、知らない人はアメ車が今よりもアメ車らしかった時代を感じられる、そんな特集としてまとまっている。

メイン特集の他に、SUV&ピックアップトラックの最新モデルを中心とした企画や、最新カスタムについての企画も展開。今月号もすべてのアメ車ファンに楽しんでほしい一冊になっている。

今月号の目次はこちら。
https://automobilesjapan.com/magazines/detail/64

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