2019.06.18

平成メルセデスの大ヒットモデル

【シリーズ・平成ドイツ車アーカイブ5】

Mercedes-Benz C Class

メルセデス・ベンツCクラス第一世代 W202

初代型Cクラスはコスト無視の生産方法を見直し、新車価格も大きく引き下げたことで多くのユーザーを獲得。大きく拡大されたボディによりリアシートの居住性を大きく改善、重量の増加にはパワーユニットを新設計のDOHCとして対応している。97年からは電子制御の5速ATや電子キーが採用されるなど、モデル途中で電子制御化が進んだのも大きな特徴だ。

アナログの魅力を楽しめる往年のメルセデス・ベンツ


はじめてのドイツ車だから無難なモデル、というのはひとつの考え方だが、あえてアナログの魅力を持つクルマでデビューするというのも素敵なカーライフだ。そこで2019年の今お勧めしたいのが、W202タイプの初代Cクラスである。セダンの場合最終型でも19年が経過しているが、実用になるのはもちろんのこと、往年のメルセデスらしさを色濃く残しているクルマである。

W202はコンパクトサルーンとして程よいボディサイズを持ち、切れ角が大きいステアリングによって取り回しにも優れている。セダンとして大人4人が快適に過ごせるスペースも確保しており、現在でもファミリーカーとしてのレベルは高い。

エクステリアデザインは往年のメルセデスらしい直線基調のラインで形成され、角型のヘッドライトを持つ。その落ち着いた佇まいは、現代のメルセデスにはないものだ。インテリアも伝統のデザインを残しており、使い勝手を重視したメルセデスらしさが感じられる。

W202はアナログらしさと現代に通じる電子制御技術を兼ね備えるクルマだ。例えば、エンジンは年式によって大きく変わり、後期型の6気筒モデルはフル電子制御のV6SOHCを搭載している。前期型も電子制御タイプの直6を用意しているが、こちらはまだまだアナログな部分を残しているのが特長。ATも当初は機械式の4速を搭載していたが、途中で電子制御式の5速に切り替わっている。

その中で、ドイツ車デビューに最適なグレードはシンプルな構造を持つ直4モデル。機械式ATを積む初期モデルはアナログなフィーリングを味わうという意味では狙い目だが、中古車マーケットを見ると流通量が極めて少ない。そのためここでは、選択肢が多い後期型を推したい。

■GERMAN CARS 2019年2月号 掲載記事より抜粋

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