2020.01.30

新型ジムニーの異なるサスペンションで走破性アップを試してみた

ジムニーを買ったら、リフトアップしてゴツゴツしたタイヤにしてカッコ良くしたい。多くのジムニーオーナーはそう考えているだろう。ただしカスタム全般に言えることだが、リフトアップすることはメーカーが多くの開発費用をかけて設計した設定を崩す行為でもある。

新車として購入したままの状態(ノーマル)というスズキが作り上げた仕様は、多くの人が「ジムニー」というクルマに求めるであろうところを実現したものだ。だからオールマイティな性能高次元で実現されており誰が乗ってもそれなりの走りができる。だが一方で、オンロードもオフロードも中庸というか、言ってみれば妥協的な仕上がりということもできる。

そうした新車時の性格を崩すことになったとしても、使うシーンや目的をある程度絞ることによって特化させたのがモトレージのサスペンションキットで、新型ジムニー向けに6種類の仕様が用意されている。

主力4機種をデモカーで比較

神戸市にあるプロショップ「モトレージ」の岡本代表は、35年以上に渡って国内外の様々な4WDのカスタムを手がけ、日本の4WDカスタムのパイオニア的存在として知られている。

 モトレージ岡本代表

サスペンションキットは、それぞれ同じように見えて実はその性格は大きく異なっている。車高を上げればオフロードを走れるのかというとそうでもないし、オフロードを重視すれば、峠道はダメかというとそうでもない。自分がジムニーをどのような場面で一番使うのか、どんな路面で気持ちよく走りたいのかを考えて選ぶことが必要となる。モトレージに相談すれば的確なアドバイスがもらえるのはもちろんだ。

走りに違いは現れるのか?

今回オフロードに持ち込んだのは、オンロード性能を重視した3.5インチリフトと、オフロードに重点を置いた3インチリフトの2台。数値だけ見れば3.5インチの方がクリアランスに余裕があるが…。

ショックアブソーバーはどちらもモトレージのオリジナルビルシュタインで、違いはスプリングのみ。3.5インチは車高が上がった分、下回りの路面との接触は少ないが、バネが硬めなのでややバタバタする感じ。それに対し3インチはスムーズと言うか、路面に張り付くようにサスペンションが動く。

もちろん3.5インチでも十分オフロードは走れるし、より大きなタイヤが履きたいならこちら。走破したいコースによってはそうしたことが必要になる場合もあるだろうし、ドレスアップ的な面を重視するならそれもありだ。

対して3インチは、オンロードは重要だがそれよりもオフロードを最重視したいという人に向いている。これはコイルスプリングのバネレートの違いによるもので、3.5インチに比べると3インチのスプリングの方がいわゆる「よく動く足」が実現されているということだ。

■JIMNY CUSTOM BOOK VOL.8 掲載記事より抜粋

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