2019.06.18

実用性も安全性も高次元

【シリーズ・平成ドイツ車アーカイブ9】

Mercedes-Benz B Class

メルセデス・ベンツBクラス第一世代 W245

2代目となったAクラスがデビューした翌年、その基本コンポーネンツを利用して登場したのが初代Bクラスである。ワイドなグリルを備え、大きく盛り上がったボンネットがデザインの特徴で、控え目な2代目Aクラスに対して押し出しの強い印象がある。

ボディはAクラスに比べて42センチも延長され、リアシートを中心に拡大されたキャビンだけでなくエンジンルームにも余裕が持たされた。カーゴルームの床板は積み降ろししやすい開口部とフラットな状態、そして積載力重視の一段低い状態の2ウェイに切り替えられるなど、実用面での様々な工夫がなされている。ファミリーカーとしても高いレベルを保っているのだ。

搭載されるエンジンは1.7ℓの直4SOHC、2ℓの直4SOHCにはNAとターボを用意。組み合わせられるミッションは「オートトロニック」と呼ばれるCVTである。ちなみに、ターボモデルはホイールがメッキ処理され、アメリカンな雰囲気を感じるルックス。足回りには走行状況に合わせてショックアブソーバーの減衰力を最適化する「セレクティブダンピングシステム」を装備する。さらに車高を一定に保つ「スフェリカルパラボリックスプリングアクスル」を採用。こうした走りを重視した装備を持つのがターボの特長だ。

ルックスは実用性の高いミニバンというイメージだが、それに加えてメルセデス独自のボディ構造「サンドイッチコンセプト」を採用するなど安全性能は高いレベルにある。これは、エンジンやトランスミッションの一部をフロア下に収めた構造のことで、高い衝突安全性を実現するキモとなっている部分。メルセデスが追求する安全へのこだわりは、初代Bクラスのようなコンパクトミニバンにも貫かれているわけだ。

ドイツ車デビューとして初代Bクラスを選ぶなら、B170を推したい。パワーや速さを求めるクルマではないので、経済性と実用性を重視するならベーシックグレードでも十分に活躍してくれる。前期型は激安プライスで流通しているが、これから初代Bクラスを狙うならデザインがブラッシュアップされた後期型がお勧め。値落ちは一段落しているが、100万円の予算で憧れのメルセデスオーナーになれる。


■GERMAN CARS 2019年2月号 掲載記事より抜粋

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