2019.06.24

レッドアイ、日本に到着!

2019 CHALLENGER SRT HELLCAT REDEYE WIDEBODY


2018年だけというわずか1年、3300台のみ限定発売された異次元モンスター「チャレンジャー・デーモン」。その余韻が残るなか、ヘルキャットを上回る797hpを叩き出すヘルキャット・レッドアイが登場した。そして遂に、その「赤い目」が日本に上陸した!

ファクトリーチューンの限界を目指した!

レッドアイ(REDEYE) とは、「極めて稀な存在」を意味する。ヘルキャット自体がチャレンジャーのラインアップとして「稀(まれ)」な存在であるのに、さらにその先を目指した、まさに「究極のチャレンジャー」なのだ。では具体的に、ヘルキャット・レッドアイが目指した『究極』とは一体なにか。 

第一義として、オンロードストリートカー(吊るしで買える乗用車)における「究極のドラッグレーサー」だ。日本風な表現をすれば、直線番長である。その上で、レッドアイの開発を担当したSRT(ストリート&レーシング・テクノロジー)の関係者に話を聞いた。すると「本件におけるパフォーマンスの追及は、エンジニアとして見れば、ワクワクすることばかり」とハッピースマイルを見せる。と同時に「自動車メーカーとしてはあまりにもリスクが大きい」と、我に返ったような顔を見せる。SRTはあくまでもファクトリーチューニングである。アフファクトリーチューンの限界を目指してターマーケットのように、パフォーマンスを青天井にすることはできない。ストリートカーとして耐久性、日常での使い勝手、そしてコストに見合うだけの新車価格の設定を考慮しなければならない。

正直なところ、チャレンジャーの基本設計にはすでにそれなりの古さがある。その車体をベースにどこまでの補強、改良が可能なのかの見極めが難しいところだ。

実は、2000年代の初期SRT時代には、様々なモデルに対するチューニングのバランス感が悪いという厳しい指摘がユーザーやディーラーから出ていたのだ。

レッドアイのKPIを明確にせよ

そこで、開発にあたって、パフォーマンスの評価基準という意味での、KPI(キー・パフォーマンス・インデックス)を明確にした。KPIは大きく2つ設定した。ひとつは、クオーターマイル(約400メートル)加速での10秒台。さらに、トップスピードでの時速200マイル(約320キロ)オーバーだ。

レッドアイの購入者の多くが、一般公道での「シグナルグランプリ」では満足せず、実際にドラックストリップでのパフォーマンスを体感するとSRT側は予測したのだ。そのため10秒台はメーカーの実験値ではなく、ある程度の運転テクニックを持つユーザーなら実現可能なパフォーマンスとして、SRTは保証しなければならない、という立場にある。

トップスピードについては、クオーターマイルのフィニッシュラインでの終速をイメージしたもの。むろん、NHRAのファニーカーやトップフューエルではないのだから、200マイル越えは現実値ではない。または、独アウトバーンでの巡航速度という解釈でもない。SRTの想いとしては、ドラックストリップを突き破って爆進するイメージとして、時速200マイル超えを必須とした。ヘルキャットが時速199マイルに留まっていた、SRTにとっての、そしてユーザーにとってのフラストレーションを解消することを目指した。

■写真/古閑章郎  ■アメ車マガジン 2019年8月号 掲載記事より抜粋

PICK UPピックアップ

SPECIAL

RANKING